内窓(二重窓)リフォームは本当に防音できる?

まず理解すべき:防音は「音の種類」で決まる

騒音は大きく分けて3種類。

音の種類特徴
高音域子供の声、犬の鳴き声遮断しやすい
中音域話し声、テレビ音比較的改善しやすい
低音域トラック、バイク、重低音改善しにくい

内窓が最も効果を発揮するのは:

中〜高音域


内窓の防音メカニズム

内窓は「空気層」を作ることで音を減衰させます。

重要なのは:

  • ガラスの厚み
  • 空気層の幅
  • 気密性

特に空気層は、

6mmより12mm以上の方が効果が高い


① 効果が出るケース

  • 幹線道路から100m以上離れている
  • 主に人の声や生活音が気になる
  • 既存窓が単板ガラス

この条件なら、

体感で30〜50%軽減することも。


② ほとんど変わらないケース

  • 大型トラックの振動音
  • バイクの重低音
  • 線路沿い(50m以内)

低周波は窓より「壁・構造体」を伝わるため、

窓だけでは限界がある


③ ガラス仕様で差が出る

よくある仕様:

種類特徴
単板安いが効果低
複層ガラス断熱向き
防音合わせガラス防音特化

防音目的なら:

合わせガラス(異厚タイプ)を選ぶ

例:5mm + 3mm など。

同じ厚みより効果が高い。


④ 施工で失敗するパターン

  • サッシ枠が歪んでいる
  • 気密処理が甘い
  • 隙間が残る

防音は「気密性」が命。

施工後に紙を挟んで引き抜けないか確認。


⑤ 費用の現実

腰高窓(1箇所):

  • 8〜15万円程度

掃き出し窓:

  • 15〜25万円程度

異常に安い見積は、

  • 単板ガラス
  • 気密部材省略

の可能性あり。


⑥ 業者に必ず聞く質問

・空気層は何mm確保できますか?
・ガラスは異厚合わせですか?
・防音性能の等級はいくつですか?
・低周波にはどれくらい効果がありますか?

「低周波は限界があります」と説明する業者は誠実。


⑦ 本当に静かにしたい場合

線路沿い・幹線道路沿いでは:

  • 内窓+防音カーテン
  • 壁の吸音施工
  • 床の遮音マット

の組み合わせが必要。

窓だけで解決しようとしない。


まとめ

内窓リフォームは:

  1. 騒音タイプを確認
  2. ガラス仕様を選ぶ
  3. 空気層を確保
  4. 気密施工を徹底

これを押さえれば失敗は減ります。

重要なのは、

「何dB下がるか」より「どの音が下がるか」

目的に合わせた選択が必要です。

関連記事